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ここまでのステップで、皆さんの中で行きたい市民農園のイメージがある程度固まってきたのではないでしょうか。
次はいよいよ市民農園の見学です。
この記事では、市民農園の調べ方をはじめ、見学をしたいときの問い合わせ方法や見学時に確認すべきポイント6つについてご紹介します。
ぜひ最後まで読んでいただき、自分に合った市民農園を見つけましょう!
見学したい市民農園を探す
市民農園の調べ方
市民農園には、地方自治体、農業協同組合、民間が運営する3種類に分けられることをご紹介しました。
それぞれの特徴を知ったうえで、自分が借りたい市民農園を探していきましょう。
探し方は大きく3つに分けられます。
①インターネット検索
探し方としてメインになるのは、やはりインターネット検索ですよね。
「市民農園 〇〇(お住まいの市町村自治体名)」と入力し検索すれば、探したい地域の市民農園を見つけることができます。
誰でも簡単に検索できる
②市区町村や農協の広報誌や掲示板
市町村が配布している、広報誌を参考にすることも有効です。
また、お近くに役所や農協の事業所がある場合は、窓口で直接尋ねたり掲示板を探してみるのも良いでしょう。
③農林水産省が展開する「全国市民農園リスト」を参照
国が作成した「全国市民農園リスト」を活用するのも、方法の一つです。
以下のリンクから、誰でも入手することができます。
ただし、以下の点に注意が必要です。
・了承を得たものしか掲載していない
・情報が最新ではない
国が直接調べることはなく、都道府県を介して各市町村が調査をし報告することがほとんどです。
そのため、どうしても集計するまでに時間がかかります。
信頼できる情報である一方で、ネットのように最新情報ではないということは覚えておきましょう。
見学したい市民農園を探すうえでの注意点
この市民農園が良さそう。見学してみたい!
そんな農園に出会えたらとても嬉しいですよね。
さっそく連絡して見学の予約をしたいところですが、その前に確認することがあります。
市民農園を調べる上での注意点を2つご紹介します。
順番に見ていきましょう。
自分の住んでいる地域の市民農園かどうか
市民農園は、住民以外は使えない、という定めは基本的にはありません。
しかし、市町村によっては、利用者を限定しているところもあるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
また、日常的に通うことを考えると、近場の市民農園であることが望ましいです。
栽培を始めた頃はモチベーションも高く、多少農園が遠くても乗り切れるかもしれません。
しかし、季節が進むと気温も上がり、雑草の処理など日々やるべきことがたくさん出てきます。
そういう時はそんな時、気軽に立ち寄れる近さに農園があると、続けるハードルがぐっと下がります。
農園のアクセスについては、後ほど見学のポイントのところでも詳しく説明します。
「市民農園」という名前でも民間団体が運営していることがある
基本的に、市民農園は各市町村が運営しています。
しかし、まれに「市民農園」という名前でも民間団体が運営していることがあります。
では、どうやって見分ければ良いのでしょうか。
そういう時そんな時は、借りられる道具や契約金額など、詳しい条件を見ていけば大丈夫です。
各市町村が運営している場合、借りられる道具が比較的少ないという特徴があります。
その分、年間の契約金額は低くなる傾向にあります。
一方で民間団体が運営している場合、借りられる道具が豊富だったり、アドバイザーから手厚いサポートが受けられたりというメリットはありますが、その分金額は高くなります。
見学へ行ってから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、事前に「自分は畑を借りてどんなことをしたいのか?」を明確にしておくと良いでしょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
見学したい市民農園へ問い合わせ
色々調べた結果、「ここにしよう!」と決めたら、その市民農園に問い合わせを行い、空きがあるかどうかを確認しましょう。
各市町村の役所が窓口になってくれることが一般的です。
直接役所へ足を運ぶか、電話で連絡をしてみましょう。
ただ、条件の良い市民農園だと、同じように「やってみたい」と考えて問い合わせをする人が多いかもしれません。各市町村が運営する市民農園は価格も抑えられているため、場合によっては満員で空きがない場合がということもあります。
問い合わせをしてみて、もし空きがないときには、次の募集期間や募集方法などについて確認しておくと良いでしょう。
加えて、近くに複数の市民農園があるのであれば、最初から一つに絞らず複数の候補を挙げておくことをオススメします。
空きがあり見学をさせてもらえるとなったら、見学する日時を決めて予約をしましょう。
市民農園の見学で確認すべきポイント6つ
予約をしたら終わり、ではありません。
当日までに、現場で何を確認するか決めておきましょう。
大切なのは、自分が市民農園を使うところをイメージしながら見学をすること。
とはいえ、何を見ておけば良いのか分からない、という声もあるかと思います。
ここでは、市民農園の見学で確認すべきポイント6つをご紹介します。
1. 借りる畑の広さ
市民農園は、区画という単位ごとに貸し出されています。
区画の広さは、小さいものでは6㎡、大きいと100㎡近くになるものまでさまざま。
ただ、数字で広さを言われても、イメージしにくいですよね。
契約した後に、「こんな広さだと思わなかった…」とならないためにも、実際に足を運び、広さのイメージを掴んでおきましょう。
最初は野菜作りに対するモチベーションも高く、育てたい野菜もたくさん思い浮かぶでしょう。
それでも、農作業未経験者や初心者には、10㎡以下の広さがオススメです。
その理由は、農作業には野菜の面倒を見る以外の作業ことがたくさんあるため。
最初は野菜作りに対するモチベーションも高く、育てたい野菜もたくさん思い浮かぶでしょう。
たとえばしかし、夏場は特に、そこら中から生えてくる雑草の処理に追われます。
借りている区画が広ければ広いほど、その負担も大きくなるでしょう。
雑草をそのまま放置してしまうと、
- 野菜に十分な栄養が行き届かなくなる
- 伸びた雑草が他の人の区画を邪魔してしまう
などの問題に発展する可能性があります。
そんな時、借りている区画が広ければ広いほど、その負担が大きくなります。
初めての畑作業、せっかくなら楽しく取り組みたいですよね。
そのため、最初は「少し物足りないかも」と感じる程度の広さから始め、慣れてきたら広くしていくのが良いですね。
また、農園の区画選びは好きなだけ時間をかけられる反面、早い者勝ちです。
当然ながら、良い区画から先に決まっていきます。
そのため、「どんな区画が自分にとってベストか?」を考えてから見学に臨みましょう。
- 道具を借りる場所から近いかどうか
- 通路沿いかどうか
などをチェックしておくと良いでしょう。
2. 用意されている道具や設備
市民農園を借りようとしている人は、畑作業の経験がなく初心者であることが多いでしょう。
そのため、作業をするための道具も持っておらず、必要なものは借りることになります。
借りられる道具や設備は、市民農園ごとに差があります。一例を示すと、
借りられる道具や設備の例
- 手洗い場
- 収穫した野菜を洗うための水道
- 水やり用の井戸水
- トイレ(水洗か簡易か)
- 畑作業用の道具類(鍬、スコップ、じょうろ、レーキなど)
- 駐車場
など。
特に大きな作業道具になると、自分で用意するにもお金がかかりますし、それらを毎回自宅から運ぶのも大変です。
加えて、もし駐車場が無い場合は、道具を持参することすら難しくなります。
畑作業が自分に合っているかどうかも分からない状態で始める人が多いと思います。
そのため、道具はなるべく借りもので済ませられることが望ましいです。
どんな道具が借りられるのかは、しっかり確認しておきましょう。
また、市民農園を家族でやりたいという方もいますよね。
小さなお子様がいる場合、農園内にトイレがあると安心です。
仮に農園にトイレが無くても、近くに公衆トイレやコンビニなどがある場合もあります。
こちらも見学時に確認しておきましょう。
3. 自宅からのアクセス
市民農園へ見学に行くときは、「今日は畑作業に行くんだ」という気持ちで準備をしていきましょう。
そうなると、シミュレーションしておくべきことがいくつかあります。
- 交通手段 : 徒歩、自転車、車など
- 時間帯 : 早朝、日中、夕方など
まず、実際に作業をしに行くという前提で交通手段を選びましょう。
「実際は徒歩で行くつもりだけど、見学会だし車でいいや」という考えは禁物。
思っていた以上に距離があり、往復の移動が負担になってしまうと、通い続けるのが難しくなります。
また、実際に作業する時間帯に合わせて移動することも大切です。
その理由は、特に朝夕の通勤時間帯に車で移動すると、思わぬ交通渋滞に巻き込まれる可能性があるためです。
地域によっては、農園のある場所までが一本道で、しかも通勤のための抜け道などになっていることもあります。
そのような場合でも、自分の思ったような通い方ができるかどうか、きちんと見ておくことが重要です。
もちろん見学時は、管理人の方に案内していただくため、早朝や夕方遅くの時間は難しいかもしれません。
その場合は、改めて別の日に、通う想定の時間帯で訪れておくと良いでしょう。
4. 農園全体の作物の育ち具合
市民農園では、よほどのことが無い限り、他の使用者が既に野菜を育てていることが多いです。
見学に訪れたら、農園全体を見て、野菜の育ち具合を確認すると良いでしょう。
野菜を育てる上で大切なのは、やはり土です。
栄養たっぷりの土で育った野菜たちは、青々としていて元気なのが一目瞭然。
逆に野菜がしおれてしぼんでいたり、枯れていたりする場合は、土の栄養が少ないのかもしれません。
もし近くに候補の市民農園がいくつかある場合は、すべての農園に足を運んで野菜の状態を確認した方が良いでしょう。
せっかくお金を払って契約するんですから、元気な野菜を育てたいですよね。
時間はかかりますが、じっくりと比較してみることをオススメします。
もし自分の目で確認することが難しければ、管理人の方に聞いてみるのも一つです。
人によっては、複数の農園を掛け持ちで管理している可能性があるため、他の農園それぞれの状況について教えてもらえるかもしれません。
5. 管理者・スタッフの雰囲気
見学時には、案内してくれる管理人・スタッフの雰囲気も見ておきましょう。
中には設置していないところもありますが、多くの場合管理人がいます。
市民農園は、自力で農作業をし野菜を育てていくのが基本です。
そのため、管理人が関わるのは見学や契約時、トラブルがあった時などです。
管理人なので、誰がどの区画を借りているかは知っています。
すると、この人の近くは良い/悪いなど、あまり大きな声では言えないような情報を教えてくれるかもしれません。
区画は自分で選べますが、その周りで作業する他の利用者までは選べません。
気持ちよく農作業に専念できるように、色々と話を聞いてみるのも良いでしょう。
また、夏場の雑草処理などは、人によって対応や考え方が分かれるところ。
場合によっては、病気や害虫などの被害に発展することもあります。
そんな時、日々農園の状態を把握している管理人がいると、安心して利用することができますよね。
何か農園内でトラブルが発生したときの相談役にもなってくれます。
6. 他の利用者の雰囲気
道具の管理状態や、作物の育ち具合を見ていくと、他の利用者の雰囲気が見えてきます。
どんな農園でも、使った道具は「洗ってから元の場所へ戻す」が原則です。
- 見学時に見るべきポイント
- ・道具の使い方や整理整頓の状態が良い
・きちんと雑草処理がされており、それぞれの区画が綺麗な状態に保たれている
そんな様子を見れば、「この農園を借りている人たちは、ちゃんとしてるな」という事が分かります。
あとは、見学時に周りで作業をしている方がいたら、挨拶など積極的に声をかけてみましょう。
もしくは管理人が、周りの方に声かけをしてくれるかもしれません。
これから関わっていく人たちなので、人柄が合うかどうかも気になるところ。
気持ちよく使える農園を、選んでいきたいですね。
まとめ
今回は、市民農園を見学する前にチェックしておきたいポイントを6つご紹介しました。
まとめると、以下の通りです。
チェックポイント
- 1. 借りる畑の広さ
- 2. 用意されている道具や設備
- 3. 自宅からのアクセス
- 4. 農園全体の作物の育ち具合
- 5. 管理者・スタッフの雰囲気
- 6. 他の利用者の雰囲気
実際に見学すると、「こんなはずじゃなかった…」というギャップを避けられます。
また、改めて「自分はどんな目的で市民農園をやりたいのか」と考えるきっかけにもなります。
ぜひ、自分の目的に合った市民農園を見つけて、快適な農園ライフを送ってください!
市民農園についてもっと詳しく知りたい方は
下記のリンクをチェックしてみてください!
実際の市民農園を運営しているものなので参考になると思います。
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