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はじめに
市民農園を借りて野菜作りをしてみたいけど、どんな場所を選べば良いのか、初めてだと難しいかと思います。
選び方を間違えてしまうと以下のような失敗をしてしまう可能性があります。
- 場所が遠くて通わなくなってしまう
- 借りた区画が大きすぎて手が回らない
- 設備が充実していなくて不便
- 困った時に頼れる人がいない
しかし、事前に目的や選び方のポイントを知って準備をすれば、問題ありません。
まずは市民農園を利用する目的をみてみましょう。
市民農園を利用する目的
まず、自分がなぜ市民農園を利用したいのかを今一度確認しておくことが重要です。
目的別に特に気にして欲しいポイントをまとめてみました。
目的別ポイント
・のんびり自然と触れ合いたい方 → 「1.市民農園までのアクセス」
・しっかり野菜を作って食べたい方 → 「2. 借りる畑の広さ」
・お子様の学習の場にしたい方 → 「3.市民農園にあると便利な設備」
つぎに、失敗しない市民農園の選び方のポイントを5点にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
失敗しない市民農園の選び方、5つのポイントを紹介
1. 市民農園までのアクセス
2. 借りる畑の広さ
3. 市民農園にあると便利な設備
4. スタッフの有無
5. 市民農園の利用者、周りの雰囲気
1.市民農園までのアクセス
市民農園までアクセスしやすいかどうかは、選ぶ際に一番重要視したい条件です。
せっかく借りても畑が遠くて通うのが面倒になっては、元も子もないからです。
以下の理由から、通いやすい場所を選ぶことをおすすめします。
- 春から夏(4月から9月)は草の成長が早く、1週間に1回以上の手入れが必要。
- キュウリやトマト、オクラなどの野菜は数日収穫できないと、食べごろを逃してしまう。
- 畑を頻繁に観察することで、野菜の状態を把握できる。
特にやる作業がなくても、ふらっと寄れたり、車の中から畑の様子を見られたりする場所だと、こまめに畑を観察することができるのでおすすめです。
アクセスしやすい場所の例
・自宅や職場の近く
・よく行くお店への通り道
市民農園に自然との触れ合いも求めたい方は、通うのが難しいことを理解した上で、景観の良い郊外の畑を選んでドライブも楽しむ選択もおすすめです。
2. 借りる畑の広さ
市民農園は区画ごとに貸し出されます。
借りる畑の広さは、作れる野菜の数や種類、作業のしやすさに直結するためとても重要です。
広い区画を借りた場合
- メリット
- ・ たくさんの野菜を栽培できる
・ お子様と作業する場合ゆとりがある
・ 隣の区画と干渉しづらい
- デメリット
- ・ 収穫や草取り、片付けなどの作業が大変
・ 自宅で消費しきれない量の野菜ができる
・ 苗や肥料、支柱などの資材費が多くかかる
狭い区画を借りた場合
- メリット
- ・ 畑の準備や草取りなどの作業が少なく済む
・ 苗や肥料、支柱などの資材費が抑えられる
・ 家庭菜園の延長で、気軽に始められる
- デメリット
- ・ 多くの種類の野菜が作れない
・ お子様と作業する場合狭くて動きづらい
・ 害虫や病気などが隣の区画と干渉する
初心者・未経験の方におすすめの広さは10m2(約3坪)以下です。
約5畳の広さで、実際に畑で見ると狭く感じるかもしれませんが、これくらいでも1シーズンで5種類くらい、年間だと10種類くらいの野菜は十分に育てられます。
初めのうちは、もの足らないかな?と思うぐらいの面積でスタートしておいて、慣れてきたら広くする方法が良いと思います。
3.市民農園にあると便利な設備
市民農園によって設備の種類はさまざまですが、利用目的によって無いと困るものやあると便利な設備があります。
見学や視察に行く場合には、以下の設備を重点的に確認してみてください。
見学のときに確認するべきポイント
・トイレ
・水場・洗い場
・道具のレンタル
トイレ
畑作業は一度始めると意外と時間がかかり、水分もたくさん取るので、トイレに行きたくなることがあります。
また、お子様と農作業をしたいと考えている場合は、農園内にトイレがあると安心です。
見学時には、農園内にトイレがあるか、清掃が行き届いて綺麗かは、確認しておきたいポイントです。
農園内にトイレがなくても、すぐ近くに公衆トイレやコンビニがあれば良いパターンもあります。こちらも見学時に確認できると良いです。
水場・洗い場
作業後に、道具や靴、土で汚れた手などを洗うために使います。
自分の車を泥だらけにしたくないという人には必須の設備とも言えます。
手を洗うことが目的の場合は、水が井戸水か水道水かを確認しておくと良いです。
- 井戸水:消毒がされていないため、道具や靴を洗うことに向いている。
- 水道水:消毒がされているため、手洗いにも使用できる。
水やりは、畑の場合、基本は自然の雨に頼るため心配しなくても大丈夫です。
プランターと違って畑は保水する力が強いので、表面が乾いていても土の中では水が保たれていて、植物は意外と枯れません。
ただ、以下の場合は水やりをした方が野菜づくりで失敗しにくいです。
- 真夏で1週間以上雨が降らない
- ニンジン等、発芽に水分がたくさん必要な植物を育てたい
道具のレンタル
市民農園によっては、道具をレンタルしている場合があります。
農作業で使う道具は、長いものや重いものが多く、車に積めないことがあります。
また、自分で用意をすると以下のような問題も発生するため、できれば貸し出しをしている農園が望ましいです。
・道具を揃えるための費用がかかる
・自宅で保管する場所が必要
・自宅から車、車から農園まで毎回運ばなくてはいけない
・汚れた道具を自車に積まないといけない
・無いと困るが、年に数回しか使わない
貸し出しがある場合、以下のような道具が揃っていると便利です。
・鍬(クワ)
・スコップ(剣スコップ・角スコップ)
・レーキ
・ジョウロ
・一輪車
4.スタッフの有無
市民農園によっては、インストラクターや指導員の方がいて、作り方を教えてくれるサービスがある農園もあります。
こんな方は指導員がいる農園がおすすめ
・初めての野菜づくりで自信がない方
・気になることをすぐに確認したい方
・野菜を作って食べることが目的の方
また、スタッフが常駐している農園は、農園内がきちんと整備されていることが多いです。
市民農園は自分の区画だけ頑張って管理していても、他の方がサボってしまうと、病気や害虫がそこから発生してしまいます。
農園全体を管理しているスタッフがいると、このような心配がないので、安心して利用できると思います。
5. 市民農園の利用者、周りの雰囲気
見学の際は、市民農園の利用者やその土地の周りの雰囲気も確認しておくと良いです。
市民農園のように一つの空間に複数の区画がある場所では、良くも悪くも色々な人間関係があります。
見学時に機会があれば、周りの方に話を聞いてみるのをおすすめします。
もし、話を聞ける人がいなかった場合、以下の点を見るだけでも参考になります。
- 市民農園内や周りの畑に雑草がなく、整っている
- 適度に人通りがあり、どんよりしていない
- 農園内や周りの畑できれいな野菜ができている
きれいな場所は、利用者や近隣住民の方が定期的に管理をしているということなので、安心して利用できます。
逆に畑が荒れていたり、雑草が茂っていたりする場所は、あまりおすすめできません。
まとめ
今回は失敗しない市民農園の選び方について紹介しました。
ポイントは以下の5つです。
- 市民農園の選び方 5つのポイント
- 1. 市民農園までのアクセス
2. 借りる畑の広さ
3. 市民農園にあると便利な設備
4. スタッフの有無
5. 市民農園の利用者、周りの雰囲気
市民農園を選ぶ際には、上記のポイントを参考にして、実際に足を運んで見学することをおすすめします。
最近では、契約前に見学ツアーを行なっている場合があるので、積極的に参加してみましょう。
見学する機会が無い場合、外から市民農園の場所をのぞくだけでも、雰囲気がわかりイメージが膨らむと思います。
自分の目的に合った市民農園を見つけて、快適な農園ライフを送ってください!
市民農園についてもっと詳しく知りたい方は下記のリンクをチェックしてみてください!
実際の市民農園を運営しているものなので参考になると思います